陸上自衛隊の中でも過酷と言われるレンジャー養成訓練。
約3ヶ月、段々と過酷になる訓練を終了すると、
晴れてレンジャー徽章が授与されます。
なのですが…

陸上自衛隊によると、今年度中のレンジャー養成訓練中止だそうです。
「情勢の変化を考えてレンジャー隊員が持つべき能力の見直しが必要になった」
としていますが…
死亡事故が相次いだことで、
再発防止策などを踏まえた養成訓練内容にすると言われています。
先月、長野県松本駐屯地で、
ヘリからの降下を想定した訓練中、
期間銃が落下して下にいた隊員が亡くなられました。
また、昨年8月に京都府福知山駐屯地で、
養成訓練中だった隊員さんが体調不良を訴え、
急性心不全で亡くなられました。
過去には青森で、窪地から噴出した高濃度の二酸化炭素ガスで、
訓練中の3名の隊員さんが亡くなられた事も…
精鋭を育てるための過酷な訓練。
自分の身は自分で守るしかありませんが、
何分限界を超えさせるための訓練には常に危険が伴います。
潜入訓練時はあらかじめ助教が想定ルートを歩き、
あらゆることを想定して訓練に挑み、
救急車等も準備はされていますが…
やはり人間が行うこと完璧完全はありません。

陸自では今後すでにレンジャーを取得した隊員の、
「錬成」訓練は行われるそうですが、
死亡事故の再発防止策などを踏まえ、養成訓練の教育内容を検討して、
新たなレンジャー隊員の育成を再開する時期を判断するそうです。
部隊レンジャー養成訓練は舞台によって質のばらつきがあるそうで、
過去には技術よりも我慢・辛抱が多かったという訓練も話に聞きました。
新たなレンジャー養成訓練を行うのであれば、
そういった点も考慮して、
質の高いレンジャーを養成する訓練であってほしいと願います。
でも難しいですよね、そこら辺のバランスが…
上記画像は全て陸上自衛隊 水陸機動団Xより